代表挨拶

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代表 木幡喜行
まだ陽が昇る前、全国各地から集められた樹木が並ぶ敷地の中に大きなトラックが幾台も並び、陽が暮れても尚ライトを点けながら積み下ろしする従業員さん達と掛け声、そして休憩時のお茶菓子を狙う子供たち、、、そんな環境の中で私達兄弟は育ちました。そしてその大きなトラックの中にある運転シートの後ろの小さな仮眠スペースは、幼い私にとってワクワクするような「小さな基地」に見えた事を今でも憶えています。昭和47年福島県南相馬市(旧原町市)に生まれ、私の少年時代はまさに日本全体が最も活気づいていた時代でした。

学生時代、バスケットボールに明け暮れる日々、その私が将来に対して決意したきっかけは、従業員さん達、そして家族の存在。たまに帰省しても楽しそうに温かく元気に声を掛けてくれた従業員さん達、身体だけ大きくて使い物にならない当時アルバイトの私に対する厳しい指導とやさしい笑顔、そして何よりも、常に元気に飛び回る父親を見て、本気でこの仕事をやってみたいと思いました。

祖父にあたる(故)治が、地味ではあるが着実な苗木生産の土俵をつくり、現会長恵光のバイタリティと創造力の発揮に加えて、仕入れ先様、地元生産者様、現場でモノを造る職人さん達の頑張りと愛情により、なんとか創業60年を迎えることが出来ています。
経営者としてはまだまだ未熟で精進の日々ですが、社訓でもある「気迫」と「誠意」を持ってすれば、何事も乗り切れると本気で信じ込んでいます。

2011年の東日本大震災と原子力災害によって、生まれ育った町と会社の置かれる環境も一変しました。そして時代の流れと共に樹木や造園の在り方も変わってきています。その変化の中でお客様の様々なご要望に応えるべく、私自身も柔軟な対応力を持ちたいと考えています。そして故郷を想う気持ちや復興にかける熱意は誰にも負けません。
遠くない将来にまた、「いつ行ってもスタッフが楽しそうに働く」そんな原風景を取り戻せることを信じて邁進致します。